外壁塗料の種類・色選び
◎『外壁の色選び』は予算の次にお悩みになるポイントだと思います。
実際、カタログや見本帳で選んでみた色とまったく違ったイメージになってしまった!などよく耳にします。
納得のいく色選びをする為に、色の選択・色のバランス・注意点・見本帳の見方などについてご紹介いたします。
色選びのポイント・注意する点!
●色選びのちょっとしたコツ
よく、あの建物に近い感じにして欲しい・近所に気に入った色の家があるから近いイメージにして欲しい‥と言われます。
必ずしもカタログや見本帳で決める事はなく、ご自分の納得の行く色彩に近づける事が大事なので視野を広げて探しましょう!
●カタログ・見本帳での色選びについて
外壁の色選びの際に、ほとんどの人がカタログや見本帳で選ばれることだと思います。
その際に気を付けなければいけない事をいくつかアドバイスいたします。
1、まず室内でカタログ・見本帳をみるのも良いですが、外に出て太陽の光の下で見てはどうでしょうか。
室内の明るさと日光の明るさでは色の見え方も変わってきます。(下の写真のように)
2、カタログの見本と実際に広い壁に塗装した場合を下の写真で、くらべて見てください。
日本ペイント:シリコンフレッシュのND-218を選択。
カタログよりも明るく見えると思いませんか?
このように※小さい面積(カタログ・見本帳)でみると濃い色でも実際に塗装したら、やや明るくなるので自分が思った色より少し濃い色を選んでおくとよいと思います。
※小さい面積(カタログ‥)=面積の大小によって色の見え方の違いを面積効果といい、明るい色はカタログなどの小さな面積よりも大きな面積の方が明度が感じられる分鮮やかに見え【よって単純に明るく見える】濃い色はより低明度に感じられる分【暗くみえる】。
各塗料のグレード・価格・耐久年数について(※あくまでも目安です)
塗料の種類 | 耐用年数 | 塗料の特徴 | 1缶当たりの価格 |
アクリル樹脂 塗料 | 6〜8年 | 低価格で塗り替え店舗に最適。 15~20年前は総合的に、扱いやすく良く使われて来た塗料です。 ただ、耐久性の効果はやや低め。但し、今現在はアクリル樹脂でもラジカル制御塗料などがありシリコンと同等の性能を発揮する塗料もあるので一概にアクリル樹脂は‥などとネガティブな発言は出来ない塗料でもあります。 | 7千円以上〜 2万円以下 |
ウレタン樹脂 塗料 | 7〜10年 | 値段もリーズナブルで耐久性、耐候性、耐薬品性に優れ、 下地との食らい付きにも定評(木部や鉄部‥に多く使われている※2液型塗料なら尚良し)があり、多方面で使用されています。 現在も活躍中の塗料です。 | 1万円以上〜 2万円以下 |
シリコン樹脂 塗料 | 8〜 12年 | フッ素樹脂に次ぐ高耐候性を発揮し機能特性のバランスも良く取れていて、 コストパフォーマンスにも優れており今現在の主流の塗料と言えます。 また、シリコン塗料の種類はとても多幅広く、良く吟味して使用する必要があります。 | 1万円以上〜 4 万円以下 |
フッ素 樹 塗料 | 12〜20年? | 今現在、最高峰と言われ高耐候性・高耐久性に優れ塗膜はガラス質に、 近く汚れも付きにくい為メンテナンスもしやすいと高評価ですが、その分値段もかなり高価なのが難点です。 | 4万円以上〜 10万円以下 |
◎ご参考までに!
ただし、全てのアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素塗料のカテゴリーの中でも多々、種類(※グレード)がございますので建物に適した塗料を選択することが重要視されて来ます。
★もう一つアドバイスをするのなら、上塗り塗料を長期に渡り美観を保つには下塗り塗料(こちらも多々、種類が豊富にあり)下地調整をいかにして正しく整えるかで上塗り塗料の仕上がりも大きく変わってくると思うので要注意が必要となります。
当店からのアドバイス
使用する塗料の種類によって工事費用は大きく変わってきます。
塗装工事はお客様にとって大きなお買いものですので慎重に検討する必要があります。
そこで当店では35年の実績と経験からお見積りの前にご自宅の状態・形状をしっかり確認させていただき、お客様のご予算や今後の将来設計に合わせて使用塗料等について最善のアドバイスをさせてもらうようにしております。
もちろん、当店だけの見積もりや見解だけでお客様の不安があるようでしたら他社様からもお見積りをとっていただき、お客様のご満足いただける内容でご依頼いただくことが一番だと考えてます。
一般的には、多少高くても良い塗料を使った方がお得(長持ちする等)と考えることも出来ますが、今のご自宅の現状と将来的なことも踏まえて、適正な塗料を選びましょう。